Car Grid 2018 7 16

 私は、2003年ごろ、
グリッド・コンピューティング(Grid computing)について、
何度か書いています。
 「Grid computing」とは、「資源」の有効活用のことです。
ここでは、「コンピューター資源」のことです。
正確には、「CPU」という資源です。
 すべてのコンピューターがネットワークに接続された。
しかし、すべてのコンピューターが、
1日24時間稼働しているわけではないので、
それどころか、1日8時間も稼働していないので、
「CPU」が稼働していない時間は、
「CPU」をネットワークで接続して、
ひとつの「仮想CPU」を作るというものです。
 「CPU」の数が多ければ、
「仮想スーパーコンピューター」になり得るというのが、
当時、提唱されていました。
 私が、その時に思いついて書いたことは、
グリッド・コンピューティングは、
人間の大脳にも似ているということでした。
 また、グリッド・コンピューティングでは、
コンピューターそのものが、
ネットワークに生息するソフトウェアになり得ると思いました。
 つまり、ネットワーク上に生息するソフトウェアそのものが、
コンピューターになってしまうのではないかということです。
 さて、あれから10年以上も経過して、
今では、グリッド・コンピューティングは下火になってしまいましたが、
このような発想が、自動車にも使えるのではないかと思いました。
 すべての自動車がネットワークに接続され、
さらに、すべての自動車で「自動運転」が可能になり、
そのうえ、「自動車を所有する」よりも、
「自動車をシェアリングする」ことが主流になった時は、
「Car Grid」が現実のものとなるかもしれません。
 今は、多くの自動車にドライブレコーダーが搭載され、
ドライブレコーダーが収集する情報は、
「ビッグデータ」として価値ある情報でしょう。
そのうえ、すべての自動車にGPSが搭載される。
 こうなると、自動車は、
コンピューター・ネットワークの「端末」になってしまうかもしれません。
 F-35ステルス戦闘爆撃機は、
空飛ぶ「コンピューター・ネットワーク」と言われます。
 F-35を統括しているコンピューターから見れば、
F-35は、空飛ぶ「端末」となるでしょう。
 以前、こんなことを聞いたことがあります。
大型の重機(大型ブルトーザーなど)にGPSを搭載すれば、
全世界で活動する重機を製造メーカーの本社コンピューターで管理できる。
これは、メンテナンスや故障対策になるということです。
この場合は、ブルトーザーが「端末」になり得るということです。
 見方を変えれば、F-35もブルトーザーも、
「IoT(Internet of Things)」の対象になり得るということでしょう。
 なんだか、「自動運転」を研究している「Google」が喜びそうな文章になってしまいましたが、
日本のソフトウェア産業も頑張る必要があります。
 「Car Grid」に「ブロックチェーン技術」を加えると話がさらにおもしろくなりますが、
日本企業の活躍の場があると思います。





















































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